Lesson4 世界の漫画とアニメ
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この夏、うちはフランスのジャパンエキスポに行ったんよ。
これは日本の大人気なカルチャーを世界に紹介する、ちゅう年に一度のどでかいイベントやねん。
日本人のミュージシャンたちによる多くのパフォーマンスもあったんよ。
うちは漫画家さんやアニメ監督さんたちのお話を聞いてきたわ。
めっちゃたくさんの人たちが自分の好きなキャラクターのコスチュームを着てたんよ。うちもコスプレしてきたよ。
POINT
美しい写真が載っている本
私は美しい写真が載っている本を持っている
(私は美しい写真が載っている本を持っている)
Words
introduce:紹介する
introduce…to~:…を~に紹介する
director:監督
lots of…:たくさんの…
costume:衣装
used:中古の、使用済みの
fairy:妖精の
recipe:レシピ
drawing:絵画
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ジン
それアニメのキャプテン翼のやんな?
花
お、そのアニメ知ってるの?
ジン
うん。すんごいキックを決める天才サッカープレーヤーの話やろ。
花
そうそう!キャプテン翼は日本でのサッカーをもっと人気にしたんだよね。
ジン
それどこ行っても有名やわ。みんなこのアニメ世界中で見てるもん。
POINT
スペイン語を話せる友人
私にはスペイン語を話せる友人がいます
(私にはスペイン語を話せる友人がいます)
Words
talented:才能あふれる
everywhere:どこにでも
advice:助言
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「漫画、アニメ、そして世界」
①
世界中の人々が今では日本のアニメを知り、愛している。
一部のキャラクターは普段漫画を読んだりアニメを見ない人にもよく知られている。
この理由の一つは、海外の視聴者のために作られた調整にある。
そのうちの三つは、タイトル、登場人物、内容、を含む。
②
もちろん、漫画やアニメのタイトルはもともとは日本語だ。
「ジョジョの奇妙な冒険」のようないくつかの作品は、文字通りに英語に翻訳されている。
しかし、これが全てのタイトルに当てはまるわけではない。
例えば、「Knights of the Zodiac」はもともと日本語では「聖闘士星矢(せいんとせいや)」だ。
このタイトルは単に主人公の名前を表しているが、英語ではこのタイトルはストーリー全体と関係するものに変更された。
これが海外の視聴者にとってこの作品をより魅力的にしたのだ。
③
登場人物の名前は、主に子供向けの漫画やアニメではしばしば変更される。
子供にとって、馴染みのない名前を覚えることは大変なのだ。
見知った名前であれば、子供たちが物語りに集中できる。
例えば、「ポケモン」の登場人物であるサトシは、英語版ではAshになった。
Ashという名前はサトシ(Satoshi)の名前の一部(ash)という三文字を採用したものだ。
④
日本の慣習はときどき日本以外の視聴者のために調整される。
この調整は大なり小なり可能である。
小さな調整を行った事例について考えよう。
日本のアニメにおいて、登場人物がおにぎりを食べている。
西洋のバージョンでは、登場人物はクッキーを食べるのだ。
漫画では、西洋人は絵を変えることはない。
代わりに、彼らは短い説明書きを付け加えるのだ。
こうして、海外の読者も日本の慣習や行動を理解することができるのである。
⑤
大幅な調整は、設定の変更という場合もある。
1970年代のアニメ「巨人の星」について考えてみよう。
この物語において、主人公の飛雄馬(ひゅうま)は地獄のような訓練をし、プロ野球選手となる。
これのインド版では、この主人公がインドで人気のチームスポーツであるクリケットをするのだ。
⑥
要するに、多分、このような調整のおかげで、アニメは人気になってきたのだ。言語や慣習はお互いの文化に合わせるために少しだけ変更されてきた。
あなたの大好きな漫画やアニメについても考えてみよう。
オリジナル版はきっと少し違っているはずだ。
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私は電車の駅でボランティアをしたいです。
私はよくそこへ行きます。だから、その駅や駅周辺をよく知っています。
さらに、私は観光客に人気のある地元のお店やレストランにも詳しいです。だから、私は買い物をしたり、ご飯を食べる場所をお勧めできるんです。
私はこの素晴らしい町に来る観光客を歓迎したいと思ってます。
Words
frequently:たびたび、しばしば
therefore:だから、したがって
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Words
discovery:発見
university:大学
conclusion:結論
line:線
I got it:分かった
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「ゾルバの約束」
ゾルバは港が近いバルコニーで休憩していた。
突然、一羽のカモメが彼の近くに降り立った。
「助けてください」そのカモメは叫んだ。
「私は油まみれになってしまいました。もうじき死ぬでしょう」
「俺にできることは何かあるか?」とゾルバは訊ねた。
「私はさっき卵を産みました。どうかその卵を大切に孵化させて、ヒナには食べるものを与え、その子に飛び方を教えてくれると約束してください。お願いできますか?」
「俺がか?」
「はい。あなたが、です」とカモメは言った。
「約束しよう」
「ありがとうございます」とカモメは言い、やがて死んでしまった。
彼女のおなかの下にゾルバは例の卵を見つけた。
毎晩ゾルバはこの卵を温め続けた。これは難しいことであったが、彼は決してあきらめなかった。
ある朝、ゾルバは目をまあるくさせた。ちいさくて白いあたまが彼の方を見つめていたからだ。
「ママ!」
「俺はお前のママじゃない。だがお前は運が良い。だからお前の名前はラッキーだ」
ゾルバはラッキーの世話をよくした。汚い太ったねずみや、いじわるな猫がラッキーにちょっかいを出した時にはゾルバが彼女を守ってやった。
時が経ち、ラッキーは美しいカモメになった。
「ラッキー、飛ぶ時がきたな」とゾルバは言った。
「なぜ飛ばなきゃいけないの?」とラッキーは言った。
「お前はカモメだからだ」
「私が?カモメ?」
「ああ。お前はカモメだ。そして、俺は猫。それぞれ別もんで、それでいい。たとえ俺たちは別のものだとしても、俺はお前が大好きだしお前をリスペクトしている」
「だから私は飛ばないといけないの?」ラッキーは訊ねた。
「その通りだ。猫は猫のことをして、カモメはカモメのことをやるんだよ。カモメは飛ぶもんだろ」
「私、ゾルバの助けがないと飛べないよ。私に教えてくれる?」
「もちろん。俺はお前のママに約束したんだ。そして、お前にも約束してやる」
ラッキーの飛ぶ練習が始まった。彼女は何度も飛ぼうと試みたが、いつも上手くいかなかった。
ある雨の夜、ゾルバとラッキーは塔に向かった。
「ラッキー、この空は全部お前のもんだ。翼をめいっぱい広げて、そして飛べ」
「できないよ」彼女は泣きながら端から身を離してしまった。
「いや、できる。本当に飛びたいと思えば、お前なら飛べる」
ラッキーは立ち居地に戻った。そして、宙に足を踏み出した。
彼女ははじめ少し落ちかけたが、その刹那、彼女は空中で姿勢を整えた。
その翼が風をつかむ。彼女はふわりと空に舞った。
「ゾルバ!あなたの言うとおりだったよ!私、飛んでる!」
そう言いながら、ラッキーは遠い彼方へと見えなくなってゆく。
「だろ。お前は、飛べるんだよ」
ゾルバは広大な、誰もいなくなった空に向けてそうつぶやいた。